PCMレコーダーの記録媒体は内蔵されているメモリを使用する場合と
SDカードなどのメディアを差し込んで使う場合(もしくはその両方)があります。
意外と相性があって動作不良を起こすこともあるので
大切な録音に使う場合はメーカー推奨の型番のメディアを使うと良いでしょう。
メーカーで動作確認がとれたものがWEBに記載されていることがあります。
SDカードは比較的、相性問題は少ない印象ですが
コンパクトフラッシュは事前に動作テストなどをしておいたほうが良いと思います。
PCMレコーダーの記録媒体は内蔵されているメモリを使用する場合と
SDカードなどのメディアを差し込んで使う場合(もしくはその両方)があります。
意外と相性があって動作不良を起こすこともあるので
大切な録音に使う場合はメーカー推奨の型番のメディアを使うと良いでしょう。
メーカーで動作確認がとれたものがWEBに記載されていることがあります。
SDカードは比較的、相性問題は少ない印象ですが
コンパクトフラッシュは事前に動作テストなどをしておいたほうが良いと思います。
サウンド制作用にはこのあたりが良さそう、という機種をピックアップしてみました。
自分では試していないので参考まで…
DR-40 VERSION2
2万円くらいのレコーダー。
これくらいの機種がコストパフォーマンスに優れていると思います。
いろいろなマイクの付け替えが行えるレコーダー。
実際の作業は時間との勝負になることも多く
単一指向性マイク1本でほぼほぼ作りきってしまうこともよくあります。
マイク付け替えは+αで必須ではないと思いますがいろいろ凝ってみたい方に。
PCM-D50の後継機。
8万円Overとまだちょっと高いです。
2万円のレコーダーと8万円で音質が4倍違うのかというと
感覚的にはそんなことは無いと思います。
録音の工夫、もとの音源の違いのほうが大きくサウンドに現れる
ことが多いと思います。
ここらへんはこだわりたい方向けの機材だと思います。
PCM-D50を使った限りでは、基本操作がやりやすい
ノイズが少ない、良い機材だとは思いますが。^^
おそらく多くの方にとって聞き慣れない言葉だと思いますが、マイキング。
マイキングとはマイクをどのように設置するのか、という概念のことです。
具体的には、
・マイクと音源との距離
・角度
・どのマイクを使うのか
・どの場所にマイクをセッティングするのか。
などなど。
なぜこんな概念があるかというと、
音は一見どこでも同じように聞こえるように感じるのですが
実際はわずかな位置や角度によっても収録音に違いが出ます。
なので、レコーディングエンジニアはこの
マイキングにこだわって作りを行っています。
写真の話になりますが、カメラマンが被写体に近づいたり離れたり、
上から下から、ライティングにも工夫を懲らしたり、レンズも変えてみたり。
こういったことに似ているかもしれません。
効果音制作の現場でも適切なマイキングを行うことで用途にあった音を収録出来ます。
特に自然な距離感の音を得る、雑音の混入を防ぐ、
といったポイントで大きくマイキングは影響します。
本当にそんなに変わるの?と感じるかもしれません。
そんな方はぜひ人間の声をいろいろなセッティングで録音してみてください。
距離や角度などはもちろん、マイクの角度を上から録音した場合と
下から録音した場合でもきっと違いが体感できると思います。
楽器演奏のセルフレコーディングや両手を使っての録音の際に
レコーダーを「置く」ことはよくあります。
そもそもレコーディングにおいてはマイクはスタンドで固定することが
一般的で手で持つことはほとんどありません。
効果音制作の場合はレコーダーを手で持つことが多々あり、
その辺りも他ジャンルのレコーディングとは趣が異なるところです。
レコーダーを置くことで手で持ったときよりも安定する反面
マイキングの自由度に制限ができます。
▼気をつけるポイント
・床に直置きしない
(床から振動が伝わってマイクに違和感のある響きが入ってしまう、
反射音も特殊な状況になるので良くない。)
PCMレコーダーには多くの機種で「録音レベル」を調節して
録音を行います。
「録音レベル」とは音を収録する際のレコーダーの「音量の感度」
のようなものです。
レコーダーの内部ではマイクが音に反応して発生した
微弱な電気信号を大きく増幅する、というプロセスがあります。
その増幅の度合いをレコーダーに付いているダイヤルやボタンで
調整をすることを「録音レベルを調節する」というように言います。
小さい音には音の入力感度を上げ、大きい音には下げるといったイメージです。
言葉にすると少しイメージし辛いかもしれませんが、
実際に一度やってみるとすぐに感覚がわかると思います。
■適切な録音レベルで収録する理由
・レコーダーの内部ノイズの影響を小さく抑えるため
・音をデジタル化する際に分解能を活かせるため
具体的なメリットは「シュー…」といった録音時に入ってしまうヒスノイズを
小さく抑えることができます。
効果音制作においては強くコンプレッサーをかけて音を圧縮することも多く
そういった場合にもヒスノイズを小さくおさえて収録することは
音質的に有利になります。
また、デジタルデータの分解能を活かせるという点では
収録後の編集で特に小さな音を大きく持ち上げた際に
音のきめ細やかさやノイズの差としてあらわれます。
▼レベル合わせのポイント
◇原則
・ピークが0dBに達しない範囲でできるだけ録音レベル大きくする
◇実運用
・レコーダー、収録する音にもよりますが
ときどき-12dBに音が達するくらいの感度にするとよい場合が多いです。
0dBぎりぎりまでレベルを上げてしまうと0dBを超えた瞬間に
音割れ(大きなデジタルノイズ)が乗ってしまうのである程度
マージンを設けます。
効果音・音響制作のことなら
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効果音・音響制作のご発注、承ります。
効果音ライブラリ(HDD版)の購入はこちら。
一例ですが機種を紹介します。
PCM-D50
メーカー:SONY
よき時代のソニーを思わせるしっかりとしたハードウェア。自己ノイズの少なさとバッテリーのもちのよさ、音質良好、優秀なリミッターが特徴です。低音の量感が少なめに録音されがち。最新機種はPCM-D100なのですがまだ価格が高いのでコスパのバランスでは本機がおすすめです。
レコーダーの価格差で性能差が出やすいのがヒスノイズ(サーというようなノイズ)の大きさです。ヒスノイズはレコーダーの構成部品の品質に影響を受けます。
その点、本機は優秀でソニーの本気を思わせるものです。
効果音、音響は小さな音を録音することも多く自己ノイズの少なさは大切なポイントです。
迫力のある音の加工にコンプレッサーエフェクトで圧縮することもあるのですがその際にもノイズの少なささは有利に働きます。
操作系も含め録音機としてのポテンシャルは高く、予算が許すなら本機が1台目の一番のおすすめです。
参考価格:中古で3万円位
H4n
メーカー:ZOOM
XLRのマイク端子による外部入力が行えるのが特徴。ガンマイクやアフレコ用にラージダイヤフラムのマイクなどが使えるため、実写映像を扱う方の1台目に良いのではと思います。
R-26
メーカー:Roland
エポックメイキングな製品としてヒットしたR-1、R-9のパワーアップ機種。外部マイク入力(XLR端子)に加えて指向性の異なる2つのステレオマイクを搭載しているのが特徴。ポータブルレコーダーに採用されるマイクは単一指向性のマイクが多いのですが、無指向性マイクも使えるところがポイント。
無指向マイクは単一指向性と比べて自然なイメージの録音になることが多いのでその特性を活かした収録を行えます。
H-1
メーカー:ZOOM
小さくて軽い、そして安価なレコーダー。
ZOOMはコストパフォーマンスに優れた機種を作るのが得意なメーカーな印象があります。
値段のわりにけっこう良い、そんな機種です。
高価な機種と比べて弱いところは音量レベルの合わせにくさ(メーターが小さく読み取りにくい、レベル合わせが迅速に行いにくい)です。
また、ヒスノイズも高価な機種と比べて多めです。
とは言ってもある程度の音量がある音は録音専用機ならではの良い音で収録できます。
差が出やすいのは特殊な環境、厳しい環境での録音です。
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コンテンツの効果音や音響制作用途に限定した
機種選びのポイントです。
・音楽制作機材メーカーの商品を選ぶ
○音楽制作機材メーカー
ZOOM、SONY、TASCAM、Roland、KORG
このあたりの中から選ぶと良いと思います。
ポータブルレコーダーは大きく分けて2つに分かれます。
声を録音するための「ボイスレコーダー」と、
ミュージシャンの利用やフィールドレコーディングを想定した
「音質重視のPCMレコーダー」です。
○ボイスレコーダーの特徴
ボイスレコーダーは、会議録音や音声メモを残すといった
ビジネスや実用シーンの中での活用を想定したもので
声の「内容」を聞き取りやすく録音することにフォーカスしています。
そのために、人間の声以外の雑音が小さく聞こえるようなチューニングが
施されているものが一般的です。
音声の記録方式も長時間の録音を効率よく行うために
圧縮ファイルが主に使われます。
○音質重視の音楽レコーダーの特徴
対して音質重視のPCMレコーダーはありのままの音をそのまま
記録するというような考え方で作られています。
効果音や音響では収録音を加工して目的の音に近づけてゆく
ことが多々行われます。
その際にはなるべく原音に忠実なもののほうが後の加工に
自由度が生まれます。
そのため、効果音や音響では「ボイスレコーダー」ではなく
「音質重視の音楽レコーダー」を選択してください。
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PCMレコーダーの特徴は手軽に高品質な録音を行えることです。
テープメディアの録音機と比べて
パソコンにケーブルをつないでオーディオファイルを直接取り出せること
も利便性につながる特徴です。
こういった機材は当たり前のようにあるような感じがしますが
意外と最近に発展したジャンルです。
一昔前、2005年頃より以前はこういった商品郡は会議録音用の
ボイスレコーダーのようなものが主だったもので
素材収録を意図したものはメインストリームにありませんでした。
しかし、Rolandから発売されたR-1、R-09のヒットに始まり
ここ10年くらいで充実したラインナップが出そろう
一大商品カテゴリになりました。
多くの製品はTVリモコンを一回り大きくしたくらいの大きさで
大変コンパクトなものです。
しかし、その音質は素晴らしく、業務用のコンテンツ制作にも
(部分的には)十分に耐えうるものです。
最近はスマートフォンなどでも録音ができたりしますが
またこういった専用機、PCMレコーダーには及びません。
PCMレコーダーをきちんと基本に忠実に運用することで
ぐっと良いサウンドを録音することができます。
制作の現場でも音響効果さんに依頼せずに
セルフで対応することも時代の流れで増えているのでは
ないでしょうか。
言われてみれば当たり前のようなことも多いのですが
使いこなしのtipsを書き置きますので
参考になりましたら幸いです。
ぜひGood!なサウンドを集めてみてください。
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多くの機種では録音しながら、ヘッドフォンやイヤホンで
録音中の音をリアルタイムに聞くことができます。
この機能を使ってマイクで収録し、実際にデジタルデータに
なった際の音源を確認することができます。
録音に関してより精度を上げたい、上達したいと考えるなら
モニタリングを行いながら録音を行うことはとても役に立ちます。
・ダメな点にすぐ気づける
例えばマイクを持つ手からハンドリングノイズが入っていることや
思わぬところで鳴っているノイズなどに気づけること
マイキングによる音質変化などをリアルタイムに気づけることで
それをすぐ補正する試行錯誤ができます。
一旦音源にしてしまってPCに取り込んで確認~再トライの
プロセスを踏むよりとてもスピーディーに作業が行えますよね。
録音スキルは失敗の積重ねから次に活かされるものを
ひとつづ積み上げる、という点もあります。
ぜひ、モニタリングを行ってみてください。
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どんな録音だったかを後で思い出せるように、現場でメモを残しておく
習慣をつけると良いです。
たくさん録音をすると後であれ?この音なんだっけ?というようなことも
多々あり、時間を無断に使ってしまいます。
音素材は音単体で価値があるのではなく付帯する情報も含めて
価値があるものです。
ぜひ詳しい情報とともにいい音を収集してみてください。
Tips
●レコーダーの末尾に録音の内容を声で一緒にいれておくのも
ひとつの方法です。
手軽で効果の高い方法です。
NGテイクなども末尾に一言入れておくとテイク選びがぐっと早くなります。
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