PCMレコーダーのほとんどはとても風に弱いです。
ちょっとしたエアコンの風やもっと微細な風、
例えば腕をマイクの前で動かしたくらいの空気の動きでも
ボコボコといった低音のノイズとしてマイクに入ってしまう場合があります。
特に屋外で録音する場合はほぼ必ず必要になるのが風への対策です。
●風防を使う
マイクに直接風が当たらないように、それを何かでさえぎります。
マイクにかぶせる専用のカバーが別売りされている場合もありますが
自作しても良いでしょう。
素材はスポンジやフェイクファー、布などです。
TV撮影クルーが棒(ブーム)の先につけているモコモコした毛にくるまれたマイクを
見たことのある人も多いのではないでしょうか。
あれも風防の一種です。
棒の先端についているもの、あれはプラスチックのカゴの中に
マイクが入っています。
マイクをゴムなどで宙吊りの状態にして振動が伝わるのを防ぎ、
不織布のようなものが張り付いたプラスチックのカゴの中に入れ、
外側を人工の毛皮(フェイクファー)で覆っています。
プロ用のそういった機材でなくても、手芸店でフェイクファーを
入手して自作してみたり、そこまで本格的にやらなくても
ハンカチでレコーダーをくるむだけでも効果は絶大です。
おすすめは足首までの短い靴下です。
市販の風防(左下)と自作の風防
●風を避けたマイキング
ドアの開け閉めの時などは扉に空気が押されて隙間に風がおきます。
こういった空気の動きに直接風が当たらないような位置から
マイクを音源に向けるのが良いです。
屋外で風が吹いているときには物陰にかくれて
風を避けるのもひとつの方法です。
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