適切な「録音レベル」で収録する

PCMレコーダーには多くの機種で「録音レベル」を調節して
録音を行います。

「録音レベル」とは音を収録する際のレコーダーの「音量の感度」
のようなものです。

レコーダーの内部ではマイクが音に反応して発生した
微弱な電気信号を大きく増幅する、というプロセスがあります。

その増幅の度合いをレコーダーに付いているダイヤルやボタンで
調整をすることを「録音レベルを調節する」というように言います。

小さい音には音の入力感度を上げ、大きい音には下げるといったイメージです。

言葉にすると少しイメージし辛いかもしれませんが、
実際に一度やってみるとすぐに感覚がわかると思います。

■適切な録音レベルで収録する理由
・レコーダーの内部ノイズの影響を小さく抑えるため
・音をデジタル化する際に分解能を活かせるため

具体的なメリットは「シュー…」といった録音時に入ってしまうヒスノイズを
小さく抑えることができます。
効果音制作においては強くコンプレッサーをかけて音を圧縮することも多く
そういった場合にもヒスノイズを小さくおさえて収録することは
音質的に有利になります。

また、デジタルデータの分解能を活かせるという点では
収録後の編集で特に小さな音を大きく持ち上げた際に
音のきめ細やかさやノイズの差としてあらわれます。

▼レベル合わせのポイント

◇原則
・ピークが0dBに達しない範囲でできるだけ録音レベル大きくする

◇実運用
・レコーダー、収録する音にもよりますが
ときどき-12dBに音が達するくらいの感度にするとよい場合が多いです。
0dBぎりぎりまでレベルを上げてしまうと0dBを超えた瞬間に
音割れ(大きなデジタルノイズ)が乗ってしまうのである程度
マージンを設けます。

 

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